FXで勝つためにはテクニカル指標の活用がどうしても欠かせません。とはいえ、テクニカル指標の種類は多岐にわたっており、どれを使ったらいいか分からない!と思う人もいるでしょう。
そこで今回は、初心者にもおすすめなFXの世界でよく使われているメジャーなテクニカル指標を紹介します。
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移動平均線
まずはトレンド系テクニカル指標の中でも非常にメジャー&ポピュラーな、移動平均線について紹介します。移動平均線は、シンプルながら奥が深く、相場の未来を広く見渡せる重要なトレードツールです。
その仕組みは、過去の一定期間の終値の平均値をラインにして描画し、相場の今後の方向性を予測することです。
平均値の算出方法と期間設定がポイントになりますが、一般的な手法としては短期線と長期線、2本の移動平均線を組み合わせて表示させ、短期線では5日~20日、長期線では100日~200日を期間設定します。
例えば、5日移動平均線の場合は、当日を含めた過去5日間の終値の平均値、20日移動平均線なら、当日を含めた過去20日間の終値の平均値を結んだ線が表示されることになります。
トレードでの活用法は、まず各ラインの向き(傾き)を見ることです。向きが上向きなら上昇傾向、下向きなら下落傾向と判断できます。
そして、移動平均線と現在の為替レートの位置関係から相場の状況を見極めることも可能で、為替レートが移動平均線の上にあれば強気相場、為替レートが移動平均線の下にあれば弱気相場と判断します。
このように、移動平均線は相場の方向性と傾向をシンプルに分析できるテクニカル指標として、大変有効です。
MACD
見やすさと制度の高さで定評のあるオシレーター系のテクニカル指標なら、MACDです。MACDは、テクニカル名からとった「MACD」と「シグナル」の2つの移動平均線を表示させ、2つのラインの位置関係と傾きを見て、価格のトレンドや売買シグナル、相場の勢いを検知することができます。
トレードで活用する際は、MACDとシグナルの2つのラインがクロスした瞬間がポイントになります。すなわち、MACDがシグナルを上抜けしてゴールデンクロスしたら買いシグナル、MACDがシグナルを下抜けしてデッドクロスしたら売りシグナルです。
エントリーのタイミングは、MACDとシグナルが0より下にあり、MACDがシグナルを上に抜けたら買い、逆の場合は売りです。そしてエントリー後は、MACDとシグナルの距離に着目し、MACDとシグナルの距離が開き、その後、距離が縮まったら決済のタイミングです。
さらに、2本のラインと0ラインの位置関係を見て、MACDとシグナルが0より上なら上昇トレンド、下なら下降トレンドと判断できます。MACDのいいところは、メカニズムを理解していなくても、トレンドや売買シグナルをシンプルに捉えられることでしょう。
そのため多くの投資家に人気がありますし、初心者にもおすすめなテクニカル指標です。